どの分野にも専門用語があります。
筋肉、骨、関節の名称も、ある意味専門用語です。
いろいろなことを学ぶ中で覚えた専門用語は、自分の理解を深めていく過程で役に立つものですが
第三者に伝えるとなった場合、覚えた専門用語そのままで相手が理解できるのかと言えば、それは「No」です。

自分の知識披露だけになってしまうのではなく、相手が理解できる言葉に変換することができ、
そしてその内容が相手に伝わってこそ、初めて自分の学びが誰かの役に立ちます。
昔、あるドラマでこんなセリフがありました。
「私を小学生だと思って、その内容を教えてください」
難しいことを、簡単に言えるか。
わかりにくいことを、わかりやすく伝えられるか。
伝える側に必要なこと、まさしく「これだ!」と思いました。

知識があればあるほど、専門用語を多用しがちです。
それは、特定分野を一生懸命に勉強してきたからこそ陥ってしまう、世間一般的な感覚との大きなズレ。
得た知識は誰かに話すこと、いわゆる「アウトプット」で磨きがかかるので、どんどん外に出すべきではありますが
マイナーな専門用語のオンパレードは、ただの「ひとりよがり」。
そもそもその言葉を聞いたことがない、知らない人にとっては、どんな熱弁も右から左です。

人は、それほど多くの情報を一度に整理できません。
でも発信者側が、あれもこれも次々に大放出している場面はよくありがちです。
以前、姿勢の評価をしている動画を見かけたのですが
情報量があまりに多すぎて、私だったら後に振り返ったとき、「結局、何だった?」となるな、そう思いました。

何でもかんでもたくさん出せばいいというものでもない。
その人が一番必要としていることを今の必要分だけ、それが「伝わる」ための第一歩。
相手の理解度に合わせて、言葉・伝え方を選択する。
この見極めがとても大事だと思いますね。


